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2020年06月19日 公開

米国癌治療学会議(ASCO2020)におけるALA-PDSの医師主導臨床研究成果発表について

米国(シカゴ)にて開催されるASCO 2020、米国癌治療学会議(American Society of Clinical Oncology Annual Meeting)(※1)において、当社がリスク検査として取り入れているALA-PDS(※2)の肺がん患者を対象とした解析研究結果が、帝京大学医学部附属病院、山内良兼医師らにより報告されました。当該成果は、5-アミノレブリン酸を用いた簡易的がんリスク評価法の検討試験(倫理審査委員会承認番号:17-138、研究実施責任者:山内良兼医師)として行われた医師主導臨床研究の成果の一部となります。

演題番号:e21027
演題タイトル:The validity of 5-aminorevrinic acid as a biomarker for risk screening and supportive diagnostic parameters in lung cancer patients. 
発表者:Yoshikane Yamauchi et al.
同報告において、肺がん患者群では健常ボランティア群に比べ、尿中ポルフィリン代謝物が有意に上昇していること、ステージ0又はステージIの早期肺がん患者群においても上昇することが示されたこと、PET-CTが陰性であった肺がん患者群でも上昇が確認されたことから、非侵襲性で簡便なリスク評価指標、あるいは診断補助指標として同手法が優れていることを示すエビデンスとなっています。

https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2020.38.15_suppl.e21027


今回のエビデンスをもとに、今後も当社が実施する各種検査の品質や精度向上を目指し、社会的な課題の改善などに役立つ活動と情報発信を積極的に推進してまいります。

以上

※1:ASCO(米国癌治療学会議)
世界でも最大規模のがん医療に関する学術的な会議であり、毎年米国で開催されています。がん医療における最先端技術やエビデンスに関する新しい知見が発表される会議体です。

※2:ALA-PDS(ALA-Photo-Dynamic Screening)
がんの生物学的特性を利用し、5-アミノレブリン酸(5-ALA又はALA) の代謝変化を用いてがんのリスクをスクリーニングするために用いられる手法です。スクリーニングは診断等、疾患を特定するものではなく、健康状態の確認につき、より精密な検査等を実施するかどうかの目安として利用される技術です。
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